2100年の結婚式ってどんなふうになっているんだろう――! ?今までの“当たり前”にとらわれず自由な発想の結婚式を提案するイベント「Parkになろう ―結婚式は未来の新しいパブリックに―」展が、東京
ウエディングパーク(東京)主催で417の企業・団地が賛同。「『祝う、分かち合う、感動する』未来の結婚式を体験する。」をテーマに、ウエディング業界だけでなく、さまざまなクリエーターや企業、学生が参加する結婚・結婚式のミュージアム。多様な価値観が生まれている今、イベントでの体験を通じて参加者、来場者と共に“結婚・結婚式のミライ”を構想する。「結婚式をもっと公共性のあるものに」=「結婚式が、多くの人が気軽に集える場になるように」。そんな思いから、公的な空間であり若者が多く集う公園を会場に選んだ。
会場は、「ウエディングエリア」「アートエリア」「メタエリア」「Z世代エリア」の4つのエリアで構成されている。
「ウエディングエリア」では、ウエディング業界の50の企業・団体が考える「みんなが集える結婚・結婚式のミライに向けて大切にしていきたい思い」を紹介。例えば「選択肢を提供し続けたい」(encochi、大阪市)、「結婚式には絶景がある」(ハイパードライブ、東京)、「結婚式のその先へ」(エスプレシーボ・コム、東京)、「大切な人」(オリオン、長野県軽井沢町)など。まるでトウモロコシ畑をかき分けるような造作物を、砂場をモチーフにした空間に展示している。各企業・団体の“ウエディングへの思い”は、旧来の形にとらわれない結婚式の在り方を自然と考えるきっかけを与えてくれる。
アートエリア」のテーマは、“建築家やクリエーターが考える未来の結婚式”。見て、触って、楽しめる展示エリア。「ぱたぱたフロシキ」(tamari architects、大阪市)は、立てたり広げたりすることで、結婚式の受付にも、みんなが集う待合ベンチにも、みんながゆっくり座って話したり飲食したりできるレジャーシートにも変化する木製パネル。公園という場所での結婚式のイメージを楽しく膨らませてくれる作品だ。
「結婚式場(高砂席)」(オンデザイン、横浜市)は、ジャングルジムに見立てた作品の中に、東京の銀座や渋谷、京都の商店街、雪国の雪の中での結婚式をイメージしたミニチュア作品が並ぶ。「フラワーシャワー『1,000人のフラワーシャワー』」(日比谷花壇、東京)では、新郎新婦に式の参列者が花を投げかける一般的な形ではなく、さまざまな花で作られたアーチを展示。アーチを抜けた後に、カプセルに種々の花を詰めて持ち帰ることもできる。親子連れの参加者も多く、結婚はまだ先の話と思われる子どもたちもカプセルに花を詰める作業に楽しそうに取り組んでいたのも印象的だ。
「メタエリア」では、誰もが何度でも、どんなときでも体験できる結婚式のスタイルを提案。10代の人が夢見る結婚式、高齢の人が夢見る結婚式・・・。その日の宇宙の状況を体験しながら、地球の日の出のタイミングで真っ暗な宇宙の中にフラワーシャワーが上がって祝福を表現したり、森の中で動物たちにも祝福されたりする仕掛けも。
仲間とウェブ上で集い体験を共有する結婚式のスタイルは、近い将来、新しい“当たり前”になっていくかもしれない。
「Z世代エリア」は、“Z世代が考える、私たちらしい結婚式とは?”がテーマ。ウエディングドレス=白や、結婚式では決まった衣装を着なきゃいけないという固定観念を払拭! Z世代デザイナー・鈴木拓光さんは、自由な発想で結婚式での服装を選ぼうと呼び掛ける。鈴木さんは、「じぶんいろを叶える『まほうのブティック』」コーナーで、パートナーと大切にしたい価値観、「ありのまま」「ときめき」「尊敬」「思いやり」を基に選んでもらう4種のハンカチの柄のデザインを担当。ハンカチを選んだ後は、結婚式での好みの服装の型の封筒を選んでハンカチを入れ、持ち帰ることができる。「言葉のサイコロで、ふたりのきっかけをつくる『ふたりのサイコロ』」のコーナーには、Z世代コピーライターが考えたプロポーズの言葉が。分かりやすいプロポーズの言葉、これってプロポーズなの!?という遠回しな言葉も・・・。
ウエディングパークの飛田剛志さんは、「家族やカップルで、体験コンテンツを通してお互いの価値観を楽しみながら探り合うことなどを通し、これから結婚を考える世代、それ以外の方々にも“結婚式”について考えるきっかけにしていただければ」としている。
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