アックマン氏、預金保護上限の引き上げを訴え
米著名投資家ビル・アックマン氏は投資家に宛てた書簡で、米国の銀行システムを危機から守るために、政府は連邦預金保険公社(FDIC)の1口座あたり25万ドルとしている保護の上限を引き上げるべきだとの考えを示した。
アックマン氏はシリコンバレー銀行とシグネチャー銀行の破綻が引き金となって米地銀が危機に見舞われたこと関して、「銀行業は信頼感に敏感な業種」であり、規制当局の発表した声明がそれと反する内容だったため、「米国の銀行システムで投資家や企業経営者、消費者の信頼感が低下した」と指摘した。
銀行ごとに個別の預金保護を行うアプローチは「政策的に間違っている」と主張。地銀は不動産や建設向けの融資事業で重要な役割を担っており、こうした間違った政策は米経済を損なう恐れがあると訴えた。
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