ソフトバンクGが円建て既発債の買い入れを検討、7日にも
ソフトバンクグループが円建て既発債の買い入れを検討していることが4日までに分かった。事情に詳しい複数の関係者によると、7日にも買い入れる。
関係者らによると、投資家に買い入れ通知があったのは2026年9月に償還を迎えるソフトバンクGの第57回無担保普通社債(発行額1000億円)と、28年9月に償還予定の第4回無担保劣後債(同500億円)の2本。同社ウェブサイトによると、2本の発行残高は22年12月末時点で計1500億円となっている。いずれの関係者も非公開情報だとして匿名を条件に話した。
ソフトバンクGの広報担当者は、既発債の買い入れは市場環境を見ながら適時行っていると説明。詳細は非開示だとした。
日本証券業協会が公表する公社債店頭売買参考統計値によると、今回対象となる2銘柄の平均単価はいずれも発行価格の100円を下回っている。発行体にとっては一般に、発行価格を下回るアンダーパーで買い入れれば利益貢献につながる。投資家側も流通市場で売却するより高い値段で応札できればメリットがある。
ソフトバンクGは昨年10月にも米ドル建て永久劣後債の一部と外貨建て普通社債の一部を買い入れた。
一方、同社は3日、発行額の一部に資本性が認められるハイブリッド債を新たに発行すると発表した。今年7月に期限前償還が可能になるドル建て永久劣後債の借り換え資金の一部を調達する。発行は主に個人投資家を対象とするが、機関投資家向けにも購入枠が設定されている。
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