デジタル円「実現する」 日銀総裁、重要性強調
日銀の黒田東彦総裁は28日、東京都内で講演し、電子データ形式の法定通貨「デジタル円」について「今後実現していかなければならないし、実現していく」との考えを示した。日銀は実験を進めているものの現時点で発行の計画はなく、最終的には国民の判断に委ねるとの立場だが、個人的な見解として重要性を強調した。
黒田氏は「いつからどのように提供するかには、いくつもの選択肢があり得る」と断った上で「いかなる対応もできるようあらかじめ準備しておくことは、中央銀行の責務だ」と述べた。
日銀は2021年4月から基本的な制度設計などを検証する内部の実験に取り組んでいる。
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